不動産賃貸業として法人成りすること
不動産賃貸業で法人成りすると下記で迷う場面が出て来ると思います。
①物件は個人で買い進める
②物件は法人で買い進める
③物件は個人と法人を織り交ぜて買い進める。
税制面を考えると②が正解ですが、兼業大家でなく専業になるのであれば、家賃収入以外の収入が無い訳ですから、生活費が不足する事が予想されます。
それでは日々の生活費をどうやって捻出するのかという話ですが、個人の生活費は個人で所有する物件の賃料を主軸にして、リスク低減のためにそれらは法人との間でサブリースを結び、空室に関係なく一定収入が入るようにして、更に大規模修繕まで法人側でカバー出来るようにして、個人側で不測の出費がなるべく出ないように誘導したいです。
理由は、法人の方が損失繰越しが優遇されている事や、売却益と大規模修繕費をぶつけやすい事、個人から法人への資金移動は役員借入金や増資で比較的やりやすいですが、法人から個人への資金移動は役員貸付金になり銀行評価が悪くなるため極力避けたいため等です。
個人の生活費の目標額は、世帯全体で○○万〜○○万円を目標にして、達成すればそれ以上個人の物件は増やさず、守りに徹して、以降は法人で買い進めます。
並行して、役員退職金や法人保険で子供の進学費用や老後資金を形成していき、法人での利益を使って新たな物件も法人名義で購入していく計画です。
年収が一定以上になると法人税の方が、税金が優遇されていますし、上記の各種保険や修繕費で経費を作れば、個人より利益圧縮は容易というメリットもあります。
役員退職金は法人保険で、自分、妻、義理の母、自分の母、子供が成長したら子供の合計5人で積み立てて、個人でお金が必要なタイミングで適宜退職させるつもりです。
この計画は言ってみれば「動」の法人と「静」の個人の二面で出来上がっている訳です。
預金口座も「守りの妻口座」「攻めの夫口座」と役割分担してやって来た訳ですから、どうも私はこういう両面作戦みたいな戦略が好きなようです。